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台湾で無差別襲撃3人死亡 次々切りつけ…「パニック」 建物から飛び降り容疑者死亡

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 19日、台北市内の駅構内で、男が発煙筒を投げ込み通行人を無差別に切りつけ、現地メディアは12人が死傷したと報じています。

■台北で無差別襲撃3人死亡

 黒い半そで半ズボンで、道路の真ん中をうろつく男。火のついた物体を、周囲に投げています。

 次の瞬間。大きな刃物を手に持ち、ショッピングモール前の群衆に向かって足早に近付いていきます。

 19日午後6時ごろ、台北・中山駅前で、男が通行人を次々と切りつける事件が起きました。

 男は27歳の張文容疑者。これは19日、事件が起きる前の台北駅での映像です。

 画面右下から現れた張容疑者の口元には防毒マスクのようなものが見えます。火のついた物体を取り出すと周囲に投げ始めました。1本取り出しては投げ、さらに2本目と次々に投げ続けます。発煙筒でしょうか。物体からはすぐに煙が噴き出します。

 台湾メディアによりますと、張容疑者が、台北駅の出口付近などに発煙筒を投げたのは午後5時半ごろ。

 その後、台北駅から付近に借りていた部屋に戻り発煙筒などを補充。徒歩で隣の中山駅へと移動し、無差別に次々と刃物で切りかかったということです。

 現場は台北有数の繁華街。当時は帰宅時間帯の週末で、クリスマス間近ということもあり、多くの人でごった返していたといいます。

現場のモールで働いていたアルバイト 「皆がパニック状態だったのでお客さんを店内に誘導して、容疑者に気付かれないようにしました」

被害者 「容疑者が私の背後に現れた時、痛みが走りました。なにか濡れているなと思って気付いたら血が出ていました」

 現地メディアによりますと、男の犯行を止めようとした57歳の男性を含む3人が死亡し、9人がけがをしました。

■容疑者は“兵役逃れ”で指名手配中

警察 「外に出ないで。外に出ないで」

 ショッピングモール内を逃走していた張容疑者。警察が行方を追っていたところで、このモールの5階か6階から飛び降り、搬送された病院で死亡しました。

 張容疑者は、台北駅の近くに住んでいて、無職だったということです。兵役逃れの疑いで指名手配されていました。

 当局の担当者はこのように話しました。

「発煙弾などの製造に使われた道具や材料を発見した。容疑者の最近の動き・交友関係を分析し、事件を起こした動機解明につなげたい」

 現時点で、日本人の被害は確認されていないということです。

(「グッド!モーニング」2025年12月20日放送分より)

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