中国の習国家主席がアメリカに到着しました。出迎えたのはトランプ大統領自身です。異例の厚遇には、どんな狙いがあるのでしょうか。
■“異例の厚遇”トランプ氏狙いは
実に珍しい光景でした。車から降りてきたのはトランプ大統領。メラニア夫人とレッドカーペットを進み、一旦わきによけるとタラップの上に登場したのは中国の習近平国家主席夫妻です。
トランプ大統領自らワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地まで出迎えに行ったのです。
これがいかに異例なことかいうと、例えば高市総理大臣が3月に訪米した時は、トランプ大統領が待っていたのはホワイトハウスの中。
外国の首脳を迎える時、アメリカの大統領はホワイトハウスで待っているのが通例です。それは習近平国家主席に対しても変わりません。 今回と同じく国賓として訪米した11年前は基地まで行って出迎えたのは、当時のオバマ大統領ではなく副大統領だったバイデン氏です。
にもかかわらず、今回基地で出迎えたのはトランプ大統領自身。
BBCなどによると、アメリカ大統領がアンドルーズ空軍基地まで外国首脳を出迎えに行くのは1962年以来64年ぶりのことだといいます。
トランプ大統領はなぜここまでもてなすのでしょうか。
アメリカ政治に詳しい明海大学 小谷哲男教授 「空港まで迎えに行ったのは、いかにトランプ大統領が習近平氏を重要視しているか、米中関係が重要であると考えているかというメッセージが込められている」
その先に待っているのは首脳会談です。
小谷哲男教授 「この首脳会談は何よりもまず貿易に関する交渉、関税の問題ですとか輸出規制の問題が解決されるのかどうか、これが最初のポイントになります」
現在は“休戦”している米中の貿易戦争。休戦期限は11月まででしたが、米中両政府は23日、2カ月延長することで合意しました。
焦点となっているのが中国のレアアースです。
小谷哲男教授 「レアアースについてはアメリカ向けのものを供給するということになっているが、実際には中国がかなり輸出を遅らせているのが実態」
中国は「トランプ関税」に対抗してレアアースの輸出管理・規制を全世界を対象に強化しています。
小谷哲男教授 「特に日本に対するレアアースの禁輸によって、アメリカ企業が日本から調達する高性能部品が手に入りにくくなっている。日本を含めた他の国に対する規制を撤廃していかなければならないと考えている」
米中首脳会談は現地の24日に行われます。
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