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「嫉妬は成長の糧」 引退から3年 高橋大輔が岡山から世界のトップへと上り詰めた要因語る

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2010年バンクーバー五輪で銅メダル、世界選手権で金メダル。男子フィギュアで輝かしい実績を残した高橋大輔さん。引退後はプロフィギュアスケーターとしてアイスショーに出演したり、スポーツキャスターとして活躍している。

2014年の引退から丸3年―。岡山県倉敷市という地方から世界のトップへとのぼりつめることができた要因について聞いた。

―なぜ、倉敷市の少年が世界のトップに立てたのか? 「地方だとうらやましく思うことが多い。あれもいいな、これもいいなって思うことが大事だと思います。遠くのものに憧れる気持ちがないとやっぱり世界には行けないと思うんです。嫉妬は成長の糧だと思います。」

―スポーツで世界を目指すうえで、岡山のような地方に足りないものは? 「もっと大きな大会があればいいと思いますね。大きな国際大会は東京や大阪ばっかりですからね。目でトップレベルの選手を見ることってすごく大事だと思うんです。刺激になりますからね。」

高橋さんは8歳のとき、倉敷市の実家近くにできたリンクでスケートを始めた。最初のコーチである佐々木さんによると、出会った当時は泣き虫少年だったという。スケートを始めた理由も隣のリンクでやっていたアイスホッケーは嫌だったから。そして、中学2年から大阪のプロコーチの元に通い始め、地元の高校に進学したあとも、鈍行列車で片道3時間かけて通った。

―倉敷から大阪へ通った日々は? 「いや~、大変でしたよ。鈍行でしたからね。今となればいい思い出ですけど。岡山から大阪に出て視野が広がって結果もついてきて、もっと上に行きたいっていう気持ちが強くなったから、乗り越えることができた。」

―地方と都市、どっちの方が世界を目指すのに適している? 「トップレベルのコーチとか環境面は都市のほうが整っているけど・・・地方から世界を目指す方がいい。ハングリー精神が養われますから。英才教育が全ていいとは思わない、個性は自由の中でしか生まれないと思います。僕はがちがちに固められなかったからこそ、フィギュアスケートの楽しさを味わうことができた。ただ、基礎をもっとやっておけば良かったとも思いましたけどね。」


―若きスケート選手やアスリートへのアドバイスを? 「自分の中で限界を決めないことじゃないですかね。いつどんなことがあるか分からないんでね。一方で、スポーツから学ぶ人間性も大事にしてほしい。スポーツの世界って理不尽ですから、人間的な成長も。そして、それができるのは指導者だと思います」

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