今年1月に行われた香川県三豊市議会議員選挙で、次点で落選した候補が選挙の結果に異議を申し立てました。票差が1票を切っていたことから注目されましたよね。
三豊市議選は定数22に対して24人が立候補し、2人が落選しました。22番目、最下位で当選した人の得票数は1030票でした。そして23番目、次点の三谷正史さんは1029.673票とわずか0.327票差で落選となり、異議を申し立てたのです。
なぜ票の差が1票未満の小数点になるのかというと、誰に投票したのかすぐに判断できない場合、割合に応じて票を分ける「案分」という考え方があります。 異議を申し立てたのは三谷正史さんですが、「まさし」という名前の候補は三谷さんのほかにもう1人いました。そして「まさし」とだけ書かれた疑問票が2票あったんです。
この2票は、2人で1票ずつ分け合うわけではなく、「案分」でそれぞれの得票数に応じて疑問票を分けます。疑問票をのぞくと、三谷まさしさんは1029票、別の「まさし」さんは2028票を獲得していました。
2人の得票数に応じた割合で疑問票の2票を分けると、三谷さんに入るのは0.673票、別の「まさし」さんには1.327票が入りました。しかし、小数点の票差です。選挙の結果に納得がいかない三谷さんの異議申し立てを受けて、三豊市選挙管理委員会は3月6日、票の再点検を行いました。