循環バス「めぐりん」を運行する八晃運輸が、岡山市中心部と東区の西大寺地区を結ぶ新路線・益野線の運行を始めました。同じ路線で競合する両備グループは運賃を取らないストライキで対抗しています。
(記者) 「めぐりんの初便です。こちら西大寺側の起点です。まもなく発車します」
始発は午前6時55分に岡山市東区のバス停を出発しました。 めぐりん益野線は、西大寺地区からイオンモール岡山前や岡山駅前、県庁前などを周る1周およそ24キロの循環路線です。 およそ15分間隔で平日は51便、土日祝日は48便運行します。運賃は市中心部が100円、それ以外は250円です。
(利用者はー) 「車で通勤してるんですけど、普段は駐車場も解約を申し出てめぐりんの方に乗ろうかなっていうところ」 「安くなってますよね」 「250円区間なので(両備バスを)定期で使った方がお得かなって」
これに対し両備バスは同じ路線を最大400円で運行しています。
両備グループの労働組合は、めぐりんの参入で収益が悪化し、生活が維持できなくなるとして反発。23日にはこの路線で一部時間帯にストライキし、26日は集改札ストを実施しました。
(記者) 「26日のバスに加え、27日は路面電車も無料で運行しています」
27日の集改札ストは終日行なわれる見込みです。
(利用者はー) 「正常な運行でお互いに納得した形ができるんだったらいいけど、この先心配」
(両備バス労働組合/高木秀治 執行委員長) 「地域のお客様にはもう御迷惑はかけない、不安も与えない、安全とサービス競争原理において競争して自分たちの雇用を守っていく」
一方、八晃運輸は「これから利便性を増し利用者の役に立てるように進めてまいります」とコメントしています。