岡山市で循環バス「めぐりん」を運行する八晃運輸が、4月27日から西大寺方面に新しい路線を運行します。同じ路線を持つ両備グループは、国に対し、この路線の認可取り消しを求める訴えを起こしました。
(両備グループ/小嶋光信 代表) 「何でこんなものが認可されるのかわかんない。執行停止や取り消しを引き出すことが最大の努力になりますね」
岡山市中心部の循環バス「めぐりん」を運行する八晃運輸は、国からの認可を受け、4月27日から岡山駅前と西大寺地区を結ぶ、両備グループの黒字路線で新規路線を運行します。
両備グループは、この新規路線の認可について申請内容に誤りがあるとして、4月9日、認可を取り消すよう、中国運輸局岡山運輸支局に申し入れました。
しかし「検討中である」という回答しか得られず、認可の手続きは違法だとして、17日、東京地裁に認可の取り消しを求める訴状と、効力の執行停止を求める申し立て書を提出しました。
(両備グループ/小嶋光信 代表) 「問題の根源を解決すること以外、私は方策はないと思っています」
新規路線の運行を巡っては、両備バス労働組合と岡山電気軌道労働組合が、認可取り消しの実現などを求めストライキを行うとしています。
めぐりんの運行が始まる27日には、両備バスと岡電バス、路面電車の全ての路線でストライキが行われる予定です。
’(利用者はー) 「大人気ないよ。自由競争の時代だからそれぞれ知恵を働かせて競争に負けんようにすればいいと思う」
(記者) 「異例の展開となった路線認可問題、提訴でさらに混迷を深めそうです」