体格差のある脳死ドナーの肺を患者に移植する国内初の手術が27日、岡山大学病院で行われ成功しました。
手術を受けたのは肺が固くなって縮み、呼吸が難しくなる「間質性肺炎」を患う岡山県の50代の女性です。 女性はドナーから肺の提供を受けましたが、その肺は女性より約60%も大きい肺でした。 執刀した大藤剛宏教授は、脳死ドナーの両方の肺の一部を患者の左右の肺に移植しました。
2014年に厚生労働省の基準が改正されるまで、肺移植には「体格の一致」という条件がありました。今回成功した体格差のある脳死ドナーの肺移植は国内で初めてです。
(岡山大学病院/大藤剛宏教授) 「今回の手術の成功っていうのは新しいドナーソースの開拓っていうことにもなりますし、長く臓器を待ち続けている人、そしてなかなか臓器提供が得られないだろうと思われている方にも朗報なんじゃないかと思います」