18日に発生した大阪府北部を震源とする地震では小学校のブロック塀が倒壊し、女子児童が亡くなりました。安全性が疑問視されるブロック塀は岡山県でも確認されています。
岡山市北区の建部中学校には一部に高いブロック塀が設置されています。私たちが高さを測ったところ、約2メートル40センチでした。
(記者リポート) 「高さ2メートル40センチあるブロック塀です。見上げてみるととても高く感じます。ブロックは古びており所々にヒビが見られます」
ブロック塀は建築基準法によって高さが2.2メートル以下でなければならないと定められています。また、1.2メートル以上のものは、塀を支えるための「控え壁」が必要と定められていますが、建部中学校のブロック塀には控え壁もありませんでした。
建部中学校は大阪北部地震の前までは、生徒がこのブロック塀の横を通って通学していましたが、大阪北部地震後はこの道を避けるように指導しています。
(岡山市立建部中学校/蕨 敦志 教頭) 「地域の住民も通られる道路でありますので同じことが起こる可能性がありうるのかなと非常に危険性を感じております」
岡山市教育委員会が市立の小・中学校129校にブロック塀の設置状況などを問い合わせた結果、90校に高さ80センチ以上のブロック塀が設置されていたことがわかりました。
しかし、校舎などの建物については建てられたときの記録が残っていますが、ブロック塀については記録が残っていないものが多かったということです。
岡山市教委は22日から27日にかけて、高いブロック塀がある小中学校を職員らが訪れ、高さや設置の状態などを調べる予定です。
(岡山市教育委員会 学校施設課/板野 正博 課長) 「まずは技術的な知見と現場での状況をまず把握した上でそこで判断したもので危険性があるものについては修繕を行って行きたいと、早急な対応を考えていきたいと思っております」