約3カ月ぶりに自由に車で行き来できます。西日本豪雨で道路が崩落し一時、孤立状態だった岡山市北区の菅野地区の仮設道路が10日、開通しました。
(記者リポート) 「あちらに見えますのが、10日午後6時すぎに正式に開通した仮設道路です、山の斜面を切り崩して道にしています」
仮設道路は崩落した市道からため池をはさんで反対側に造られました。 全長400メートル余りで、路面がでこぼこした場所もありますが今後、道路の舗装も行っていくということです。
(西菅野町内会/松葉信志さん) 「長かったとは思いますけどね。幸いなことにね急病人の人も出なかったしねそのへんは良かったと思います」
岡山市北区菅野では7月の西日本豪雨で集落をつなぐ唯一の市道が崩落し、19世帯およそ50人が一時、孤立状態になりました。 その後、住民たちは、急な勾配やぬかるんだ場所のある山道を歩いて市街地に出ていました。
(住民はー/7月取材) 「大変です、私の足では30分以上かかります」
開通した仮設道路は、その山道の一部を切り開いて造られました。これまでの道は、ごみ収集車が通れないため集落の外まで歩いてごみを持っていかなければなりませんでした。
(住民はー) 「本当に最後の限度かなっていうくらいでしたね3カ月っていのうは。これ以上延びたら本当にきつい。やっと通れて一安心って感じですね」
しかし、まだ崩落した市道は手付かずで下水道も復旧していないため、集落には浄化槽が設置されています。元の生活に戻るにはまだ時間がかかりそうです。