立ち退きになるのは約120軒とみられています。西日本豪雨で決壊した倉敷市真備町を流れる小田川の3本の支流の改修工事を行うため、岡山県は周辺の一部の家屋などに立ち退きを求めています。県は31日から住民に向けた説明会を始めました。
説明会には、河川の近くに住宅などを持つ住民100人以上が集まりました。
(岡山県備中県民局/蜂谷祥一 総括参事) 「できるだけ早く工事に着手できるようにご協力をいただき作業を進めて考えています」
岡山県は末政川、高馬川、真谷川を西日本豪雨と同じ規模の水害に耐えられるように改修工事を行う予定です。 堤防の高さを上げ、幅を広くするなどします。
全ての工事は国が行う小田川の工事とともに5年計画で実施します。
(記者) 「末政川の堤防です、本格工事ではこの堤防が高くなり、堤防のすそも広がり立ち退きの家も出てきます。しかし、現段階ではどの程度堤防の幅が広がるか明らかになっていません」
住民からは不安な声も聞かれます。
(参加者はー) 「買い取りの対象になるか、あるいは工事用の借地になるかどうかが個人的に一番具体的に知りたいことで」 「もっと具体的にですね工事計画日程等を具体的に言っていただければありがたい」
(岡山県備中県民局/蜂谷祥一 総括参事) 「いろんなご要望あるいはお話もあろうかと思いますので、そういった事項については個別の対応をさせていただく」
実は岡山県は、すでに立ち退きが必要な約200人の住民や地権者に個別に説明をしてきました。このうち住宅は120軒ほどです。
今回の説明会は、自宅や土地が微妙な位置にある住民らに不安が広がっているため聞きました。 今後、詳しい工事計画を作り、来年1月をめどに再び住民説明会を開く予定です。