昔の暮らしぶりを知ることができる、着物や器を集めた展示会が高松市で開かれています。
高松市の香川県立ミュージアムで開かれている「目からうろこのミュージアム!パートⅡいつものくらし これいいね。」という企画展です。
衣食住をテーマに、実際に使われていた衣服や食器などを展示しています。
(佐田志歩リポート) 「展示物はすべて白い布で囲われていて、それは仮想空間を表しているそうです。というのも、戦後まもない頃に 日本で使われていたものと、同じ時代に海外で使われていたものが同時に展示されていて、実際にはありえなかった仮想空間なんです。ですが、不思議と調和していますよね」
外国製品が並んだこの空間は、仮想空間でありながら、当時の日本人の憧れを表した空間でもあります。
戦後まもない頃の着物も、40点ほど展示されています。色とりどりの柄は、糸を染色してひとつひとつ手縫いされていて、職人の技を感じることができます。
「食」の空間では、江戸から明治にかけて作られた器が、300点以上並んでいます。多くが、日本の文化であるおもてなしの場面で使われていたものです。 お膳は、ひとつひとつ異なる柄が手書きされています。赤のお膳はお祝いの席で、黒のお膳はお悔やみの席で使われたそうです。
ほかにも、大正時代のミニチュアは、近くで見ると細やかなつくりに驚かされます。
カラフルな着物を着た少女たちが描かれた大正時代のすごろくからは、当時のファッションの流行を垣間見ることができます。
この企画展は、11月25日まで開かれています。