平年よりも20日以上早く梅雨が明けたとみられる香川県。今後2週間以上、天気予報に雨マークはなく、コメ農家からは水不足への不安の声が上がっています。
高松市東植田町でコメや野菜を作っている安西大貴さんです。田植えを終えたばかりのタイミングで迎えた梅雨明けに戸惑いを隠せません。
(農家/安西大貴さん)
「今現状は水が来ているので不安はないんですが、このまま2週間、3週間雨が降らなければ水不足が不安です」
この地区では稲作に使う農業用水は、地域の4つのため池と香川用水でまかなっています。
(農家/安西大貴さん)
「7月中ごろには、『水がない水がない』ともしかしたら言っているかもしれないですね。僕らとしてもお米を届けられるように一生懸命作るんですけど、どうしても水がないとできないのがお米なので、皆さんも普段からの節水を少し心がけていただければうれしい」
安西さんは行政に対しても県民への早めの節水の呼び掛けを期待しています。
香川用水の水源となる早明浦ダムの30日午後4時現在の貯水率はほぼ100%で、平年の86.8%と比べて多くなっています。
今後の見通しと水不足への対策について聞きました。
(香川県 水資源対策課/平尾誠治 課長)
「現在のところ、ただちに県民生活に影響がある状態ではないと認識しています。農家さんのそういう声があるというのを聞いていく中で、今後県がどういうふうに対応するか検討していきたい」