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学びたい気持ちを後押し…岡山自主夜間中学 旧校舎を活用し授業スタート

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 学び直しを必要とする人々をボランティアで支える、岡山初の「自主夜間中学」の話題です。これまでは、国際交流センターの会議室を借りていましたが、生徒数の増加に伴い、4月から岡山市の旧小学校で授業が始まりました。

 岡山自主夜間中学の新たな学びやとなったのは、岡山市北区の旧内山下小学校です。4月27日、生徒やボランティアスタッフが集い、開校式が行われました。

 岡山自主夜間中学では月に2回、年齢や国籍を問わず、学び直しを必要とする人々に無料で読み書きや計算などを教えています。今までは、岡山駅前にある国際交流センターで授業を行っていました。しかし、約1年で生徒の数が100人を超え、教室の確保が困難になりました。そのため、旧内山下小学校の使用を要望し、岡山市教育委員会のニーズ調査の一環として1年間の無償利用が認められました。

 生徒の井上健司さんは、糖尿病を患い、不登校のまま義務教育を終えました。小中学校の勉強をやり直したいと、夜間中学に通い始めて、もうすぐ1年半が経ちます。開校式で生徒代表としてあいさつをするため、生まれて初めて、作文を書きました。

(岡山自主夜間中学 生徒/井上健司さん[34]) 「初めて夜間中学に来たときは、先生も含めて5人ぐらいで、とても緊張しました。今ではたくさんの仲間が増えて、夜間中学に行くことが楽しく、1日も休まず通っています。学べなかったことへの後悔や一人前になれない情けなさを感じながら、それでも、頑張って希望をもって、勉強をする場所が岡山自主夜間中学です。生徒代表、井上健司」

 開校式のあと、生徒たちはさっそく、新しい教室で勉強に励みました。

(岡山に夜間中学校をつくる会/城之内庸仁 代表) 「生徒さんも最初はちょっと緊張されていました。なぜかというと、学校に今まで行けていなかった。もしくは、学校そのものに行っていなかった。でも今は、学ぶ気持ちが確かにあるから、この環境が、より学びたい気持ちを後押ししているように思います」


 岡山自主夜間中学を運営する「岡山に夜間中学校をつくる会」では、地方自治体による「公立夜間中学」の設置を求めています。今後も学び直しの場の充実をめざし、活動を続けます。

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