岡山県倉敷市に知的障害者がスタッフを務めるレストランがオープンしました。その名は、「世界一やさしいレストラン」です。
倉敷市の美観地区に2日間だけオープンした、「世界一やさしいレストラン」。11時の開店を前に準備を進めていました。知的障害などをもつ6人が主に接客などを担当します。
18歳の片山拳三さんは発達障害。付き添いできたお母さんも不安そうに見つめます。
(片山拳三さん) 「初めてなので緊張してます」
世界一やさしいレストランは、スタッフの失敗もお客さんが笑顔で見守るのがコンセプト。障害者の就労支援に取り組むNPO法人が昨年から行っていて、今年はイタリアンレストランの「星のヒカリ」が協力しました。
(NPO法人まこと/山本忠義さん) 「まだ働いたことがない方がいらっしゃるので、その方たちが社会にでて働くためにまず経験をしていただいて失敗しても許してもらいながら、自信をつけていくことが大きな目標」
他人に優しい寛容な社会を目指す試み。6月19日、20日とも予約で満席となりました。
(客はー) 「一生懸命働いている、手際よくされているのが印象に残りました」 「みなさんの優しさもすごいし、それに気づけた自分も優しい気持ちが持てていたんだという発見でした」
初参加の片山さんも緊張しながら配膳できました。
(片山拳三さん) 「メニューとかしゃべったりする仕事がいいなと思いました」
(母/片山裕子さん) 「できるかなと思ったんですけど、普段はくねくねしてるんですけど時間になったらビシッとしてたので感動しました」
世界一やさしいレストランは、10月にも美観地区の別のお店で開催する予定です。