時間や場所を限定せず柔軟に働く「テレワーク」を進めます。岡山県倉敷市中心部の古民家を改装して新しい働き方を推進するスペースがオープンしました。
(記者) 「倉敷市の美観地区から徒歩3分の場所です。こちらの古民家が3月1日にオープンした新しい働き方スペースです」
倉敷市中央の築90年の古民家を改装したワーキングスペース分福です。1階は共有オフィスや商談スペースとして半日500円で誰でも利用できます。時間や場所の制約を受けずに家や共有スペースで仕事をする「テレワーク」を進めようと倉敷市や社団法人などでつくる団体が、総務省の補助制度を利用して開きました。
(高梁川流域テレワーク推進コンソーシアム/坂ノ上 博史 代表) 「ここから3部屋がいわゆるサテライトオフィスということで貸し部屋になります。ものづくり系のワーカーさんに入っていただいて、ここで研究開発をしたりとか試作品を作ったりとかそういうふうになるといいなと思っています」
2階の貸しオフィスは東京に本社を置く3社が入居予定です。1日午後には、倉敷市主催でインターネットを使った在宅での働き方を学ぶ講座が開かれました。
(参加した40代主婦) 「家でできる仕事があれば家事、育児両立しながらできるかなと思って」
(参加した50代主婦) 「感想書いたりとかっていう、エクセルワード技術がなくってもできるものがあるっていうのを少し聞いたのでその辺がちょっと良かったなあと思って」
内閣府によりますと倉敷市の情報通信業の従業員数の割合は全国平均の15パーセントに留まっています。テレワークの促進で主婦や障害者などにインターネットを使った仕事を行ってもらい情報通信業の底上げを図るねらいです。
(倉敷市 情報政策課/福島 慎太郎 さん) 「ビッグデータでありますとかそういったことの活用が生産性の向上に有効であると。データ産業自体の活性化が他の産業の活性化にもつながっていくというふうに期待しているところでございます」