海のないモンゴルで魚が流通するようになるかもしれません。
岡山理科大学の研究グループが、モンゴルで海水魚の養殖実験に乗り出すことを明らかにしました。
(岡山理科大学/山本俊政 准教授) 「中央アジアで、生きた刺身が食べれるかどうか試されてるといいますか」
養殖実験を行うのは岡山理科大学の山本俊政准教授の研究グループです。山本准教授は好適環境水という人工飼育水を開発し、この水を使ったクロマグロの養殖実験などに取り組んできました。
今回はモンゴルの首都ウランバートルに養殖施設を開設し、海水魚の量産化を目的とした養殖実験を来年11月まで行います。
養殖するのは、大型のタマガイの雄と小型のハタのメスをかけ合わせた「ハイブリッドハタ」です。5センチから7センチの稚魚を、1年間で1キロの大きさまで育てたいとしています。
(岡山理科大学/山本俊政 准教授) 「海とは縁遠い国ですので、どれだけの需要が喚起できるかが一番気になるところ」
山本准教授らは9月23日に稚魚500匹をモンゴルの養殖施設に運び、実験を始めます。上手く成長すればモンゴルや中国内モンゴル自治区などで販売したいとしています。