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人工の水・好適環境水とICTで「ベニザケ養殖」事業化へ実証実験 岡山理科大学

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 「ベニザケ」養殖の事業化を目指します。岡山県と福島県で、ICT・情報通信技術と人工の水・好適環境水を使った魚の養殖実験が進められています。

 需要の高い魚の安定供給によってビジネス化を図ろうと、岡山理科大学とNTT東日本らが取り組んでいるものです。

(記者リポート)
「岩手県からベニザケの稚魚を乗せたトラックが今、到着しました」

 26日朝、岡山理科大学に搬入されたのは体長5センチの「ベニザケ」の稚魚、約1600匹です。早速、好適環境水の水槽に移されました。

 「ベニザケ」は、淡水のみで過ごすヒメマスが海で育ったものです。

 「ベニザケ」は食材として国内外でも人気の高い魚です。しかし、病気に弱く成長が遅いことから養殖の事業化は難しいとされていました。

 その中、岡山理科大学の山本俊政准教授が2017年から2019年にかけて真水に電解質を溶かした特別な水・好適環境水を使っての飼育研究を行い、大型化と生存率90%以上など一定の成果をあげることが出来ました。

 今回は、えさなどを工夫し天然の紅色の身の色出しなどを研究します

 また、1月から行われている福島県の施設での実験についてはNTT東日本が提供するICT・情報通信技術が活用されます。
 山本准教授が、スマホなどを使い飼育状況を常時チェックし管理しています。

(岡山理科大学/山本俊政 准教授)
「早く成長促進できるか、もう一つは肉質です。肉質をもっと上げていこうじゃないか。味を含めてですね。そういったことが中心の研究になる」

 実験は2023年の夏ごろまで行われる予定で、成功すれば福島県を中心に市場に出荷されることになります。

(岡山理科大学/山本俊政 准教授)
「(養殖ベニザケの)希少性を生かして町づくりとか村おこしとか、そういったものに利用していただけたらと思います」

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