今年1月、愛媛県の伊方原発で相次いだトラブルについて四国電力が原因と対策をまとめ、長井社長が愛媛県知事に報告しました。
17日午後、四国電力の長井啓介社長が愛媛県庁を訪れ、中村知事に伊方原発で相次いだトラブルの原因と対策をまとめた報告書を手渡しました。
伊方3号機では定期検査中の今年1月、制御棒を誤って引き抜いたり、送電線設備の故障で一時、原発内のほぼ全ての電源を喪失したりしました。
原子力規制委員長が「前例がない」と問題視した制御棒の引き抜きについては、制御棒とつながる駆動軸の先端に鉄の酸化物が詰まり、正常な切り離しを妨げていたと説明しました。
四電では、定期検査の作業手順を記した要領書で426カ所の追記や見直しを行ったとして、今後、作業計画の妥当性を確認する新チームを設置することなどを明らかにしました。