四国電力の株主総会が高松市で開かれました。原発からの撤退などを求める4件の株主提案は、全て否決されました。
株主総会には、96人の株主が参加しました。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、書面かインターネットで議決権を行使するよう呼び掛けていたため、当日出席者は例年の半分以下となりました。
株主からは、今年1月、定期検査中にトラブルが続いた伊方原発の安全性に対する意見が相次ぎました。
(株主) 「広島高裁においては2回目の仮処分出まして現在停止中です。このようにしょっちゅう止められるものがどうしてベースの電源になるんでしょうか」
一方、脱原発などを求める4件の株主提案は、反対多数で全て否決されました。
(四国電力/長井啓介 社長) 「今回、反対株主の皆さんに相当厳しい意見をいただきました。科学技術に絶対はないということで慢心することなく、より安全、より高みを求めて頑張っていきたいということを申し上げました」
長井社長は、中断している伊方3号機の定期検査について再開のめどは立っていないとしました。