新型コロナウイルスの影響で生まれた「物々交換」です。国が全世帯に配布している布マスク、いわゆる「アベノマスク」を気軽に寄付してもらう取り組みが岡山市の青果店で始まりました。
(記者) 「このアベノマスクが、はい、タマネギに換わります」
岡山市中央卸売市場のふくふく通りで、果物や野菜を販売する市場ネットが始めたサービスです。未開封・未使用の「アベノマスク」を渡すと岡山県産のタマネギを袋に詰めて持ち帰ることができます。集まったマスクは福祉施設などに寄付します。
(交換した女性はー) 「7個入ってます。すごくうれしいです。(マスクを)もう作ってるんで、貢献できたらいいです、お互いに」 「(マスクが)遅い、来るのがな、最近ドラッグストアとか売ってるし」
初日の18日は開店直後からたくさんの人が訪れました。
(市場ネット/矢吹一郎 代表) 「期待した通りのお客さんに来ていただいてありがたい話です。やったかいがあったかなと」
市場ネットの矢吹さんによりますと、新型コロナウイルスの影響でタマネギの需要が減っていて、競りの価格が例年の半分ほどになったこともあるそうです。
地元農家の支援に加えて市場で営業する店の活性化も期待されています。
(矢吹一郎 代表) 「ここのふくふく通りがインバウンド需要がなくなりまして、非常に寂しいことになっていますので、市場のふくふく通りにお客さんが少しでも運んでくれるきっかけになればと」
アベノマスクとタマネギの交換サービスは火曜、水曜を除いて30日まで続けられます。