倉敷商業は15日、阪神甲子園球場で宮城県の仙台育英と対戦しました。
(記者) 「試合開始30分前の甲子園球場です。例年と違ってスタンドは静かですが、グラウンドには倉商の選手たちの元気な声が響き渡っています」
倉商は序盤続けてピンチを背負いますが、守備でリズムをつかみます。1点を追いかける4回、ランナーを2塁において5番田村。ヒットで、同点に追いつきます。
さらに5回、倉商は満塁のチャンスを作ると声援やブラスバンドは無い今年の甲子園。それでも部員や家族300人が集まったスタンドからは大きな手拍子が鳴り響きます
応援を受けた3番・淺野フルカウントで迎えた7球目。押し出しのフォアボールを選び勝ち越し。期待の手拍子に応えます。
守ってはこの日も2番手としてマウンドに上がった2年生エース・永野も真価を発揮。仙台育英打線を寄せ付けず追加点を与えません。
中盤以降ペースを握った倉商は7回、ランナー1、2塁のチャンスを作ると打席にはここまで2安打1打点の田村。ランナー2人をかえし6-1、リードを広げます。
そして…試合終了。苦しかった高校野球。それでも最後に立った大舞台で見事、有終の美を飾りました。
(3安打3打点/田村幸哉 選手) 「甲子園は小さい頃からの憧れの場所だったんで、1本出て本当にうれしかったです」
(原田将多 主将) 「もう本当に楽しかったです。親とか先生たちが熱心に何とかしてやろうという気持ちが自分たちにも伝わって、こういう結果が出たと思います。最後に甲子園で笑えて終われたっていうのは本当に感謝したいです」