医療体制は危機的状況です。
岡山県は、入院調整中の新型コロナ患者を夜間に受け入れる待機所を設置することを発表しました。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「県内の医療機関は限界に達し、入院や手術を制限せざるを得ないなど、医療崩壊につながりかねない状況」
岡山県によりますと、新型コロナの病床使用率は18日時点で84.5パーセントとステージ4の基準50パーセントを大きく超えています。重症者用の病床使用率も76.7パーセントに達しています。
無症状や軽症の患者が救急搬送されるケースが増えていることから、岡山県は自宅などで療養中に容体が悪化した患者を一時的に受け入れる待機所を、岡山県精神科医療センターの敷地に5床設置し、5月下旬から運用する予定です。
さらに岡山県は、20日から重症者用の病床12床を含めた70床を新たに確保します。
一般病床の一部閉鎖や、入院患者の転院などで確保するということです。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「(病床増加は)県内の病院からしぼり出した形。とにかく、人流を減らす、外出の機会を減らす、接触の機会を減らす」
また、伊原木知事は7月末までに、高齢者へのワクチン接種を完了することを目指し、県がワクチンの大規模接種センターを設置する方向で国と話し合っていることを明らかにしました。