新型コロナの影響で売り上げが落ち込んだ駅弁を家で楽しんでもらおうと、岡山市の弁当メーカーが冷凍駅弁として通信販売を行っています。
(三好野本店/若林昭吾 社長)
「ご自宅で食べてもらうにはどうしたらいいかなというと、冷凍して冷凍庫に入れて食べていただくのがいいなというので」
JR岡山駅などで駅弁を販売している岡山市の「三好野本店」では、新型コロナの影響で新幹線の乗客が減り、駅弁の売り上げが落ち込んでいます。
特に全国に緊急事態宣言が出ていた2020年の4月、5月は前の年の2割程度まで落ち込みました。そこで2021年4月、岡山駅で販売している駅弁のうち、人気が高い3種類を冷凍駅弁にして通信販売を始めました。
おいしく食べてもらうために…解凍法を追求
商品化にあたり検証を重ねた結果、ご飯とおかずを別々に温めて解凍するのが良いということになりました。
「千屋牛すき焼き重」は、ご飯は500ワットで3分、おかずは1分温めるのがベストだそうです。
(記者リポート)
「お肉が甘めにしっかり味付けされているのと、ご飯とおかずを別々に温めたことによって、それぞれが程よいやわらかさになっておいしいです」
一番人気の「桃太郎の祭ずし」は、500ワットで4分加熱した後、40分置くのがポイントです。
現在は、「三好野本店」のホームページでのみ購入することができます。
旅行を我慢している人だけでなく、帰省できない家族に送ってあげたいという注文も多いそうです。
(三好野本店/若林昭吾 社長)
「(冷凍庫に)置いておきさえすれば好きなときに食べられる、この良さをこれからしばらく新型コロナ続くでしょうけど、みんなに喜んでもらえるとうれしいです」
6月1日からは、「えびめし」や「蒜山おこわ」など新たに8種類増え、6月中旬には岡山市のデパートでも販売を始める予定です。