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ハンセン病患者が暮らした「十坪住宅」保存工事が終了 岡山県瀬戸内市・長島愛生園

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 岡山県瀬戸内市の国立ハンセン病療養所長島愛生園で、強制隔離された入所者が暮らしていた「十坪住宅(とつぼじゅうたく)」の保存工事が終わり、一般公開されています。

 長島愛生園は1930年に設置された国内初の国立ハンセン病療養所です。

 入所者が暮らしていた「十坪住宅 徳島路太利(とくしまろーたりー)」の保存工事が完了し、6月下旬から一般公開されています。

 1930年代に本格化したハンセン病患者を隔離する「無らい県運動」により療養所の入所者は定員を大幅に上回りました。
 住宅不足を解消するため国民らの寄付で建てられたのが「十坪住宅」で、長島愛生園では戦前に建てられた149棟のうち5棟が現存しています。

 「徳島路太利」は単身者用の住まいとして1938年に建てられましたが、その後も多くの患者が収容されたため、5、6人が共同生活を余儀なくされました。

(長島愛生園入所者自治会/中尾伸治 会長[87])
「ハンセン病の場合はとにかく無茶苦茶。ぎゅうぎゅう詰めでとにかくご飯食べる場所と寝る場所があったらいいという状態で。そういうことをしっかり受け止めて帰ってほしい」

 保存工事を行ったボランティア団体「ゆいの会」は、老朽化が進んだ他の施設についても保存工事を進めたいとしています。

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