秋を華やかに彩ります。秋の彼岸のころに咲くヒガンバナを紹介します。
息を飲むような、鮮やかな真紅の花をつけるヒガンバナ。
曼殊沙華(マンジュシャゲ)、シビトバナ、ユウレイバナなど、地方ごとに500以上の名があるとも言われています。田のあぜや川の土手などで群生するのを見かけますが、古い時代に大陸から渡来した植物と考えられています。
花は1つに見えますが、実は、5つから7つの花が茎を囲むように咲いています。反り返った花びらと雄しべ雌しべが描くアーチは、どこかグラフィックデザインのようです。
いつのまにか日が短くなり朝夕が涼しくなる彼岸のころ、申し合わせたように決まって咲き出すヒガンバナ。秋の到来を告げる花です。