岡山県笠岡市が計画するトイレの改修事業を巡って24日、市議会で小林嘉文市長に対する辞職勧告決議案が可決されました。これに対し市長は28日、辞職しない意向を示しました。
(笠岡市/小林嘉文 市長)
「私に課せられております笠岡市長としての責務を熟慮すると、その途中で職を辞して投げ出すこともできないという判断に至りました」
問題となっているのは、笠岡市が笠岡湾干拓地で計画する農業振興施設のトイレの改修事業費を盛り込んだ予算案です。この予算案を議会に説明する際、不適切な事務処理を意図的に隠した疑いがあるなどとして、市議会は24日、小林嘉文市長に対する辞職勧告決議案を賛成多数で可決しました。決議に法的拘束力はありません。
この日、百条委員会の設置も可決されていて、小林市長は「疑問はあるが真摯に対処していきたい」としています。