15日と16日、全国一斉に「大学入学共通テスト」が行われます。岡山・香川の試験会場で準備が行われました。
香川県では、4つの大学で約4500人が共通テストを受ける予定です。香川大学では、発熱などの症状がある人たちが受験するための別室が設けられています。
今回は新型コロナ感染者の濃厚接触者も「無症状」で「陰性」が確認されていることなどを条件に別室での受験が認められています。
オミクロン株の感染が拡大する中でのテストに受験生は――。
(受験生は―)
「(会場が)密集するような環境じゃなかったらいいなと思います」
「オミクロン株とかも最近流行っているので、大勢の人が集まるのはちょっと心配かなと思います」
「皆がちゃんと対策していたら大丈夫かなと思っています」
岡山県では13の大学が会場になっていて、7600人あまりが試験を受ける予定です。
会場の1つ、岡山大学津島キャンパスでは職員が受験番号を書いたシールを机に貼るなどして準備にあたりました。
岡山大学にも朝から受験生たちが下見に訪れました。
(受験生は―)
「ちょっと不安が大きい。人と関わるのは極力避けて、1人で黙々とやるようにしました」
「新型コロナには絶対なりません。免疫力は高めてきたので、1年間で。やったるぞっていう気持ちで自分の全力を出し切りたい」
今回の大学受験では新型コロナの感染が拡大していることを踏まえて国が大学にさまざまな対応を求めています。
共通テストの本試験は15日・16日の2日間。体調不良などで受験が出来なかった人のための追試験は29日・30日に行われます。
さらに、文部科学省は新型コロナに感染するなどして本試験も追試験も受けられなかった受験生については「個別入試のみ」で合否判定をするよう各大学に要請しました。
加えて各大学の個別入試も受けられなかった受験生には「再追試」の機会を設けることも求めています。この場合、入学時期が4月以降になることも可能にするとしています。
この国の要請に、受験生や大学からはさまざまな声が聞かれました。
(受験生は―)
「ちゃんと対策していても感染することがあるので、もし感染した場合にも対応してくれるのはいいと思います」
「共通テストなくても判定されるというのは、今までしてきたことがちょっと否定されたような感じで……」
「共通テストは基礎をみて、個別試験は基礎プラス応用もみるので、両方必要なんじゃないかなと思いました」
(香川大学 入試担当/竹内正興さん)
「共通テストを軸にこれまで選抜を行っていましたので前例がない要請と受け止めています。公平な判定というのが一番重要な部分ですから、そこは主眼において検討を進めます」
香川大学ではどのように公平性を担保しながら合否判定をするのか、まさに検討中だとしています。一方で……。
(香川大学 入試担当/竹内正興さん)
「昨年度の大学入学共通テストの追試験の受験状況などをみますと、両方とも受験できない方というのは極めて稀なケースではないかと考えています」
香川大学の前期試験は2月25日と26日に予定されています。