2年連続で裸の男たちによる宝木の争奪戦はなく無観客で行われる西大寺会陽。31日、最初の儀式となる事始めが行われました。
岡山県瀬戸内市在住の書家・奥田雄山さんによる豪快な書き初めです。
書かれた文字は、「應變(おうへん)」。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、できることを全力でやり通すという思いが込められています。
その後の事始めでは、棟梁(とうりょう)の次田さん親子が、宝木を作るための11の道具を丁寧に手入れしました。
2022年の西大寺会陽では、裸の男たちによる宝木の争奪戦は行わず、福男は決定しません。投下した宝木は祝主が受け取ります。感染対策のため2年連続、無観客での開催です。
(西大寺観音院/坪井綾広 住職)
「争奪戦を復活させるために、今年は静寂な中ただひたすら耐えて拝む。2年間耐えることによって、今までになく大きなきれいな花を咲かせていきたい」