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「大きな節目の1日」香川・豊島の産廃問題 遮水壁の撤去始まる

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 香川県土庄町豊島の産廃問題で節目となる動きです。不法投棄の現場から汚染された地下水が海に流れ出るのを防いでいた遮水壁の撤去が2月1日朝に始まりました。

(記者リポート)
「現在、遮水壁の撤去が始まっています」

 2月1日朝に不法投棄の現場ではクレーンが遮水壁として設置された鋼矢板を地面から引き抜く作業を始めました。

 「遮水壁」は不法投棄の現場から汚染された地下水が海に流れ出るのを防ぐため2001年に設置されました。

 北側の海岸にそって約1000枚の鋼矢板が設置されていて、長さは約340メートル、深さは最大で18メートほどになります。

 香川県はこれまで産廃の撤去と並行して地下水の浄化を進めてきました。

 そして、地下水の水質が排水基準をクリアするなどしたため、豊島住民の理解を得て2月1日に遮水壁の撤去に取り掛かりました。

(香川県廃棄物対策課/小塚武司 課長)
「ひとつの遮水機能の解除という大きな課題だったんですけど、きょう引き抜きを開始してみて、今のところは順調にいっているのかな。ただ今後どのような状態になっているのかよく確かめながら慎重に安全第一に取り組んでいきたい」

 1日の作業には県の関係者と共に廃棄物対策豊島住民会議のメンバーらも立ち会いました。

(廃棄物対策豊島住民会議/安岐正三 事務局長)
「瀬戸内海と一体になりつつあることですから、ずっと引き続いて全部抜けて、海岸の土堰堤、本来は砂浜であったところ、自然の砂浜に戻していけたらと思っている」

 遮水壁の撤去工事は3月まで行われる予定です。

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