新型コロナ禍で苦戦が続くホテル業界。生き残りをかけて、香川のホテルではさまざまな工夫を凝らしています。
(在間隆真リポート)
「高松国際ホテルのこの客室。奥へと進んでいくと……ボルダリングの壁があるんです」
高松市木太町の高松国際ホテルの一室にあるのは、高さ2.5メートルのボルダリング用の壁です。
さっそく在間アナも登ろうとしたのですが――。
(高松国際ホテル/高橋宗民 副総支配人)
「ちょっと待ってください! こちらはお子様用ですので、大人の方はご遠慮いただいています」
この部屋の名前は「キッズスペースルーム」。ボルダリングだけでなく落書きができる壁などもあり、その名の通り、子どもが退屈しないための工夫が凝らされています。
(高松国際ホテル/高橋宗民 副総支配人)
「お子様連れで旅行に来た時にお部屋の中でお子様が退屈したりとか、何か遊べるものがあれば良いかなと」
また、部屋の一角にあるスペースは光を遮るカーテンで仕切られています。お父さん、お母さんは子どもを寝かしつけた後にこのスペースでゆっくりくつろぐことができます。
高松国際ホテルに泊まった人の数は、新型コロナの感染拡大後コロナ前の3割程度まで落ち込んでいました。その後は徐々に回復傾向にあり、5月はゴールデンウィークの効果もあってコロナ前の9割程度まで客足が戻りました。
4月29日に導入したこちらのキッズスペースルームも、5月の稼働率は9割ほどでさっそく人気を集めています。すでに週末は7月中旬まで予約で埋まっているそうです。
(高松国際ホテル/高橋宗民 副総支配人)
「子どもが飽きずに楽しめましたという声をいただいております。家族連れも含め大人の方もぜひお越しいただけたらと思います」