現会長らの取締役再任に、実の姉が反対しました。創業家内で対立をしている紳士服大手はるやまホールディングスで株主総会が行われました。
岡山市に本社がある紳士服大手のはるやまホールディングス。2022年3月期連結決算は約78億9600万円の最終赤字となっています。
そんな中、治山正史会長の実の姉・岩渕典子さんが29日の株主総会に向けて、会長ら現在の経営陣を刷新する議案を提案していました。
(治山会長の姉/岩渕典子さん)
「やり尽くしましたのでもうこれ以上やることがない。社員が大変な思いをしているので、社員第一に考えて会社を立て直していただきたい」
(株主は―)
「黒字にして配当出してもらう。株価を上げてもらう。これが株主としての一番の願いですね」
岩渕さんが経営陣の刷新を求めたのは2020年・2021年に続いて3年連続です。
今回、岩渕さんは「同業他社は新型コロナ禍で経営を立て直している」とした上で、取締役4人・監査役1人の候補者案を提案しましたが、否決されました。
一方、取締役選任案を含めホールディングスが提案した全ての議案は原案どおり可決しました。
(治山会長の姉/岩渕典子さん)
「負けました。負けてしまいました。先行きは不安です。とても。ひとりでも多く声を上げてくれる人を求めています。正しい方向に進めたいです」
はるやまホールディングスは、「現体制が企業価値向上に最適である」「現体制のもとで業績回復が着実に進んでいる」としています。