夏の甲子園・ベスト8を懸けた3回戦に臨んだ高松商業。歴代の先輩たちが見守る中、試合は1点を争う緊迫した展開となりました。
(記者リポート)
「高商が掲げてきた目標は去年の夏を超える『甲子園ベスト8』 スタンドの応援と共にこの大事な一戦を戦います!」
3回戦の相手は春のセンバツ・ベスト8、福岡の九州国際大付属。スタンドには2021年の夏、1番センターで甲子園に出場した野崎隼斗さんが応援に駆けつけました。
(2021年夏 1番センターで出場/野崎隼斗さん)
「(昨夏は3回戦で)負けたので悔しかったのもあるんですけど。悔しい結果は後輩たちにベスト8にいってもらって、自分たちの借りを返してもらいたい」
この夏、高商の1番センターを任されているのは初戦で2打席連続のホームランを放った浅野翔吾。先輩の思いも背負った浅野の第1打席は俊足を生かした内野安打。浅野はこのあと盗塁を決め、足でチャンスを演出します。
その後、1死1・2塁となり、4番に入った山田がレフト前ヒット。2塁ランナーの浅野がホームに返り、1点をもぎ取ります。
(2021年夏 1番センターで出場/野崎隼斗さん)
「(浅野は)走攻守そろってるので、ヒットでも盗塁で2塁打になるというのが、浅野の強みだなと思います」
アルプスには大先輩の姿もありました。47年前、高商でキャプテンを務めた平木一令さん(65)です。
(47年前 高松商で主将/平木一令 さん)
「(Q.浅野選手いかがですか?)スーパースター。高松商業の誇りですね。1点でもいい、勝てばいい。キャプテンが言っているように、ベスト8狙ってほしいです」
浅野の第2打席は死球。第3打席は、1対1の4回、2死1塁で回ってきます。浅野はここも四球を選び、前の試合から7打席連続出塁と、1番バッターの役割を果たします。
浅野が広げたチャンスで、2番・井櫻がしぶとくライト前に落とし高松商が勝ち越しに成功します。
高松商業のエース・渡辺和大は尻上がりに調子を上げます。6回以降はランナーを許さず、1点のリードを守り切り、高松商業が夏の甲子園52年ぶりのベスト8進出です。
(高松商/浅野翔吾 主将)
「きょうもバントミスだったり取れるアウトが何個か取れなかった部分があるので、そういったところを徹底しないと、ベスト8以上っていうのは勝てないと思うので、次も高商らしい守り勝つ野球を徹底してやりたいと思います」