4年連続の中止です。香川県琴平町は2023年春も、「四国こんぴら歌舞伎大芝居」の開催を見送ると発表しました。
（香川・琴平町／片岡英樹 町長）
「開催するリスクがまだまだ高いということで、残念ながら来年の開催は見送るということに決定しました。アフターコロナになる中で引き続き復活できるように松竹とも話をしていますし、こんぴら歌舞伎の火は消さないように頑張ってまいります」
琴平町は、国内最古の芝居小屋「金丸座」で毎年、春に行ってきたこんぴら歌舞伎の2023年の公演について、新型コロナウイルスの影響などで開催を断念しました。これで「こんぴら歌舞伎」の公演中止は4年連続となりました。
（記者リポート）
「町は、『およそ700人ある客席の利用を半分以下に制限して公演をおこなうなどの案を検討していましたが、制約の多い舞台を見せるのは本意ではない』として最終的に中止を判断しました」
秋の行楽シーズンを迎え、金刀比羅宮の参道には旅行客の姿がありましたが、土産物店も「こんぴら歌舞伎」の度重なる中止には驚いた様子でした。
（土産物店）
「びっくりしました。4年も中止になったら伝統が途切れるんじゃないですかね。ちょっと慎重すぎると思います」
「来年はできるもんだと考えていましたから、これ決定なんですよね。ちょっと不思議だと思うんです」
こんぴら歌舞伎に出演する役者の一部が宿に使用しているホテル「こんぴら温泉華の湯 紅梅亭」。歌舞伎目当ての客も大勢泊まりに来ています。
（こんぴら温泉華の湯 紅梅亭／小原達也 営業課長）
「4月は歌舞伎を見に来られるお客様、たくさん来ていただいて大変にぎわっていました。もう早く（コロナが）収束していただきたいという願いしかないですね」
