2022年はクリスマスイブが土曜日、クリスマスは日曜日。クリスマスまで3カ月を切り、岡山市のデパートではクリスマスケーキの予約が始まりました。これまで以上に地元の洋菓子店が手掛けたケーキの販売に力を入れるということです。
岡山市の岡山高島屋は5日からクリスマスケーキの予約受け付けを始めました。国内外の洋菓子店のケーキも取り扱っていて、24店のうち13店が地元岡山の洋菓子店です。中でも注目は――。
(岡山高島屋 食料品担当バイヤー/松谷祥弘さん)
「「L'HEXAGONE(レグザゴン)」、6人の若手人気シェフのグループなんです。岡山の洋菓子業界を盛り上げていこうという人たちと、我々高島屋もタッグを組んで、この地域の洋菓子文化を更に発展させていきたいなと」
若手シェフたちによるグループ「L'HEXAGONE」について教えてもらおうと、訪れたのは倉敷市の洋菓子店です。オーナーシェフの正木さんは「L'HEXAGONE」の1人です。
(パティスリー MASAKI/正木辰宜 オーナーシェフ)
「東京とか神戸に負けないような、洋菓子の文化・伝統を岡山でも作っていこうということで、若手の岡山の実力のあるケーキ屋さんを集めて結成しました」
フランス語で六角形を意味する「L’HEXAGONE」は、岡山に店を構える若手パティシエ6人が2021年に結成したグループです。「L'HEXAGONE」は商品を共同で開発するだけでなく、岡山の洋菓子文化を盛り上げようとパティシエ育成のための講習会を開いたり、就労支援施設に技術指導を行ったりと社会貢献にも取り組んでいます。
(パティスリー MASAKI/正木辰宜 オーナーシェフ)
「お菓子は笑顔にさせられる食べ物だと思うんですけど、お菓子を通じていろんな人を笑顔にできたりとか、楽しませられるように」
2022年は「L'HEXAGONE」の6人メンバーが手掛けたオリジナルのクリスマスケーキが岡山高島屋で販売されます。正木さんが出品するのは、世界大会で3位を獲得したケーキです。ホールケーキで販売されるのは初めてです。
(パティスリー MASAKI/正木辰宜 オーナーシェフ)
「自信を持って出せる一番おいしいケーキ。ムースショコラがキャラメルと塩を少し加えて、そこにパッションフルーツとアンズを合わせています。苦みと酸味をイメージしたケーキです」
「L'HEXAGONE」6人による自信作をはじめ、岡山髙島屋では店舗とウェブで12月14日までクリスマスケーキの予約を受け付けています。