児童数の減少で、岡山県新見市の千屋小学校が2026年3月で閉校します。60年ほど前に200人近くいた児童は現在9人。この学校で過ごす最後の日々を見つめました。
(栗原さくら さん[2年])
「千屋小学校のリーダーとして、引っ張ってくださった6年生。中学校に進まれても頑張ってください」
新見市立千屋小学校では、卒業式の準備が少しずつ進んでいました。3月、6年生4人が卒業すると全校児童は5人に。
小学校は2025年度で閉校し、5年生以下の児童は、春から15km南にある上市小学校に通います。
(栗原さくら さん[2年])
「お友達がたくさんできるといいなと思います」
新見地区の小中学校が集まって毎年開いてきた音楽会。学校数の減少などにより2025年秋の第71回をもって幕を閉じました。
(千屋小学校/竹元渉 校長)
「きょうの一音一音には、71年分の思いが息づいています。これまでの練習の努力を信じて、友達と心を合わせて、音楽の喜びと感謝の気持ちを、聞いてくださる全ての方に届けてください」
(藤原陽斐さん[6年])
「ふるさと千屋への感謝の気持ちを全員で届けます」
(校歌)
「ああ われら千屋の子 この広い地球の子 声高らかに ありがとう ふるさと」
秋には地域の特産、千屋牛の子牛が学校にやってきました。3、4年生の2人が散歩や餌やりを担当しました。
(田中楓翔さん[3年])
「(Q.どの辺が怖い?)何か急に走り出しそうで……」
冬には真っ白なゲレンデが教室になりました。
(田中結翔さん[2年])
「久しぶりにやって楽しかった」
(藤原紅斐さん[4年])
「来年もしたいけど、閉校するから、最後は全力でしようかな」
合同でスキー教室を行ってきた新見市の神郷北小学校も2025年度で閉校することが決まっています。
新見市の新砥小学校も2025年10月、保護者らが2026年度をもって近くの小学校に統合するよう市に要望しました。
千屋小学校唯一の5年生、栗原こはるさん。6年生とは複式学級ですが、学校が統合する影響で、科目によっては1人で授業を受けていました。この日の授業は道徳です。
横田先生「くじけずにやり抜くためには……」
こはるさん「ミスをしてもポジティブに考える」
横田先生「こはるさん、これいつも考えてるの?」
こはるさん「考えるように頑張ってる」
横田先生「ちょっとしたミスぐらい大丈夫って。前向きに考えられるかな?」
こはるさん「考える」
横田先生「上市小学校に行っても?」
こはるさん「(頷く)」
(栗原こはる さん[5年])
「新しい友達ができて楽しみだけど、ちょっと不安もあります。授業の環境が違うから、自分の意見を言えるかどうかがちょっと気になります」
(横田先生)
「こはるさん、これ大事にしてください。上市小学校に行っても。一人で行くんだもんな。辛いこともあるかもしれないけど。ミスすることがあるかもしれないけど。この気持ちを忘れずに頑張りましょう」
不安も期待も胸にこの春、それぞれの一歩を踏み出します。
(2026年3月10日放送「News Park KSB」より)