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定期テストを廃止した中学校 校長「やらされている感が少なく」 生徒の勉強の仕方にも変化 岡山・赤磐市【こどもミライパーク】

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 子どもたちの今を伝える「こどもミライパーク」です。ここ数年、高知市や広島市などの一部の学校で定期テストを見直す動きが起きています。岡山県赤磐市にも2021年度、定期テスト廃止に踏み切った中学校があり、その結果、子どもたちの勉強の仕方に変化が見られます。

 赤磐市の桜が丘中学校では、2021年度から本格的に定期テストをなくし、代わりに、小まめに学習理解を確認する「単元テスト」をしています。

 この日の数学の単元テストでは「相似」の理解度を確認しました。単元テストは月に1回ほどのペースで、今回のテストもここ1カ月の授業で学んだものです。

 定期テストは2カ月ほどかけて学んだ複数の単元が試験範囲でした。

 学習範囲の広い定期テストは「一夜漬け」や「山を張る」などの勉強になる懸念がありますが、出題範囲を絞ったテストをこまめに実施することで生徒たちは?

(生徒は―)
「定期テストのときは定期テスト前にまとめて勉強してたんですけど、単元テストがあることで、家で習慣づけることができた」
「テストの回数が多くなって、そこが僕はちょっと大変だなというのはあります。勉強の頻度は上がりました」

(3年生主任/近藤良司 先生)
「生徒自身が日々の積み重ねを大切にしているというのを感じたし、自分の目標に向けて自分の学力に合った学習の調整をしている姿が個々に見られたかなと思います」

 桜が丘中学校が定期テストを廃止したのは2021年度、全面的に始まった新しい学習指導要領が背景にあります。

 文部科学省が、生徒の「主体的な学び」の実現に向け、「単元などのまとまり」を見通して評価を工夫することを求めたためです。また、単元テストには、「再チャレンジテスト」が用意されています。

 得点にかかわらず5教科のうち2教科まで「再チャレンジ」が可能で、挑戦するかどうかは生徒自身が判断します。

 この制度は、生徒に自分の理解不足の部分や苦手科目に絞って主体的に勉強を進めてもらうことが狙いです。

(生徒は―)
「(再チャレンジ制度を)いつも使っています。自分が目標としていた点数より低いものを取ってしまったときに、頑張ればやり直せるというかチャンスがあるので頑張ろうと思います」

(桜が丘中学校/村松敦 校長)
「以前に比べると『やらされている感』というのがおそらく少なくなってるかと思うんです。『主体的に考えて行動できる』『自分から進んで』ということを大事にしたい。テストについても子どもたちから進んで勉強できるようにしていきたい」

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