子どもたちの今を伝える「こどもミライパーク」。12月、岡山県瀬戸内市で小中学生に地元の魅力を知ってもらおうというバスツアーが開かれました。企画したのは高校生です。
バスツアーには瀬戸内市に住む小中学生と保護者、合わせて16人が参加しました。企画したのは、邑久高校生活ビジネス科の3年生です。
(邑久高校 生活ビジネス科/池田星愛さん[3年])
「瀬戸内市の良さは自然が豊かなところなので、実際に子どもたちに体験してもらって、良さを楽しみながら知ってほしいなと思って企画しました」
参加者に軍手とポリ袋を配ってバスツアーはスタート。最初にやって来たのはジャガイモ畑です。バスツアーの内容は高校生たちが意見を出し合って決めました。
(邑久高校 生活ビジネス科/宮上堅成さん[3年])
「自分たちが(イモ掘りを)一回体験したことがあるので、楽しかったので、みんなにやってもらおうかなと思って考えました」
移動中も参加者を楽しませながら、次の場所に向かいます。こちらの食堂で行うのは、「トルネードポテト作り」。収穫したジャガイモをらせん状にカットして油で揚げて食べようという企画ですが、ジャガイモのカットに苦戦しました。しかし、高校生たちは持ち前の明るさでカバーしていきます。
(参加した小学生は―)
「おいしい」
「ポテトチップスよりも温かくて、とてもおいしいです」
現在、邑久高校の生徒のうち、地元・瀬戸内市出身は3分の1ほど、最も多いのは岡山市からです。
今回のツアーには、小中学生に瀬戸内市をより好きになってもらい、瀬戸内市から邑久高校に進学する生徒を増やしたいという狙いがあります。
ツアー実施までには、瀬戸内市の専門学校「日本ITビジネスカレッジ」が地元企業をコーディネートするなど、多くの地元の協力がありました。
食後のデザートは瀬戸内市のカボチャとブルーベリーを使ったタルト。高校生たちが考案し、地元のゲストハウスに作ってもらいました。さらにコーヒーも……。
(邑久高校 生活ビジネス科/吉田津麦さん[3年])
「瀬戸内市で経営されているキノシタショウテンと連携して、最高のコーヒー豆を使ってコーヒーを作りました」
午後は、牛窓の港で魚釣り。魚は思うように釣れませんでしたが、子どもたちは高校生とすっかりうちとけていました。
(参加した小学生は―)
「いろいろ考えてしてくれたりしたので楽しかったです」
「全部楽しかった」
(参加した中学生は―)
「(高校は)こんなに楽しいんだなと。めっちゃ進学したいです」
(邑久高校 生活ビジネス科/山本彩葉さん[3年])
「楽しかったです。(瀬戸内市の)魅力を伝えられたかなと思います」