子どもたちの今を伝える「こどもミライパーク」。今回は、2020年から小学校で必修となっている「プログラミング教育」についてお伝えします。
プログラミングと聞くと、コンピューターの複雑な仕組みを学ぶものなのかなという印象がありますが、実は小学校で行われている「プログラミング教育」は、技術そのものを身に付けるのではなく、子どもの頃からパソコンなどの使い方を覚えたり、論理的な思考を養ったりすることを目的としています。
岡山県津山市では、プログラミングを楽しみながら学んでもらおうと、高校生がユニークな授業を行いました。
津山市にある東小学校で行われたのは、高校生による、ドローンを使ったプログラミングの授業です。津山商業高校で「情報処理」や「プログラミング」を専門的に学ぶ生徒が約2カ月かけて準備しました。
(津山商業高校/芳原晨祐 先生)
「(高校生は)自分が勉強してきたことを子どもたちに伝えるということは初めてなので、学んだことをしっかり伝えてもらえたらな、という思いで」
まずは、ドローンの操作を覚えるところから。参加した6年生の多くが、ドローン初体験。最初は慣れない様子でしたが、しばらく経つとばっちり使いこなせるようになりました。
(授業を受けた児童は―)
「楽しいです、初めてのドローンやけど」
東小学校の6年生は普段、算数や理科の時間にプログラミングを学んでいるそうですが、今回は総合的な学習の時間を使って、高校と連携した授業が実現しました。
(東小学校/安藤由美 先生)
「高校生の方々が多数来ていただいて、(プログラミング教育を)少人数でやれるということに大変意義があると思います」
そしていよいよ、ドローンの動きを自動的に制御する「プログラミング」に挑戦! 専用のアプリを使って、高さや進む方向、飛距離などを組み合わせ、設定した通りに動くかどうかを確認します。
輪っかをくぐる高さに設定したはずが、なぜかうまく動きません。うまくいかない理由をみんなで相談して、高さを修正して、再チャレンジ! 見事成功しました!
子どもたちは、失敗を繰り返してもあきらめずに、粘り強く取り組んでいました。
(授業を受けた児童は―)
「工夫したらいろいろできて楽しかった」
「失敗の仕方もおもしろかったので、楽しかったです」
「優しく教えてくれて分かりやすかったです」
(指導した高校生は―)
「達成感というか、自分たちが教えたのでできたのかな、というのはありました」
「一つ一つ話を聞いてくれたり、笑顔でやってくれたので、とても楽しかったです」