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節分で追い出された鬼の避難所!? 香川・小豆島の「妖怪美術館」でユニークな展示

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 小豆島にある美術館では、「鬼は外!」と追い出される鬼たちをかくまう「避難所」を設置し、鬼を主役にしたユニークな展示を行っています。

 伝統的な妖怪から現代に生まれる妖怪まで、約800を超える妖怪のアート作品を展示している香川県土庄町の妖怪美術館。そこに設置されたのが――。

(記者リポート)
「昔から恐怖の対象とされてきた鬼。節分の時には豆を投げられるなど、悲惨な思いをすることもあります。そんな鬼が立ち寄れるのが、こちら鬼の避難所です」

 昔話では「悪の象徴」として追い払われたり退治されたりしてきた鬼たち。「避難所」には、美術館選りすぐりの鬼のフィギュア約20点が展示されています。

 また、鬼にまつわる非常食も置かれ、万が一、人が紛れ込んだ場合でもコスプレをして楽しむこともできます。

 逃げ込んだ鬼がいたので話を聞きました。

(避難所に逃げ込んだ鬼)
「やっぱり桃太郎関係者がいないってことが、非常に安心できる空間になっています。普段は鬼ごっことかで無敵なんですけど、この時期だけなぜか豆を当てられて、つらい思いをしています」

 ノリよく答えてくれたのは、美術館を運営するMeiPAMの代表、佐藤秀司さん。

 「チョーケシ兄やん」として美術館の盛り上げ役としても活躍していますが、期間中は「チョーケシ鬼(おにぃ)やん」となり、2月4日には、節分で頑張った鬼たちを労う「節分お疲れさま会」でオリジナルの歌とダンスを披露します。

 SNSでも話題になっている今回のイベント。ただのウケ狙いではなく、妖怪美術館が開館当初から大切にするメッセージが込められています。

(MeiPAM/佐藤秀司 代表)
「現代社会で生きづらい人とかいろいろな方がいらっしゃると思うんですけども、多様性を受け入れる、多様性を認めてですね、それが『鬼をかくまう避難所』みたいなことで寛容な気持ちみたいなものを感じていただけたらいいかなと」

 イベントは2月28日まで開かれ、鬼に仮装して訪れた人は入館料が割引になります。

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