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開通から35年迎えた「瀬戸大橋」 200年以上利用するための維持管理や美しい景色を紹介【みんなのハテナ】

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 Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。今回は「瀬戸大橋」に関するハテナです。

 瀬戸大橋は1988年4月に道路と鉄道を併用する世界最大級の橋として開通しました。海峡部の全長は9.4km、開通から2023年3月末までに2億1000万台以上の車が通行しました。

 「夢の架け橋」とも呼ばれ岡山・香川の暮らしに大きな変化をもたらした瀬戸大橋は、開通から35年が経ちました。

「橋の寿命は?」(岡山市 ぬぬおやじ 64歳)

 最初は、岡山市のぬぬおやじさん(64)など多くの人から寄せられたギモンです。

 本州四国連絡高速道路によりますと、瀬戸大橋は200年以上利用することを目標に維持管理をしているということです。

(本四高速 坂出管理センター/平松修 総務グループリーダー)
「瀬戸大橋では日々点検を行い、さびが出ていないか、コンクリートにひび割れが出ていないかなど調査しています」

 新しい点検ロボットを開発したり、AIを活用して劣化の進行を予測するなど、保全の技術も年々高度になっています。

(本四高速 坂出管理センター/平松修 総務グループリーダー)
「吊り橋を構成する部材の中でもっとも重要なのがケーブルです」

 維持管理でもっとも大切なのは、橋を吊っているケーブルを腐食から守ることです。海の上にある橋にとって「さび」は大敵です。

 ケーブルの中のワイヤーがさびるのを防ぐため、常に乾燥した空気が送り込まれています。湿度60%以下でさびないとされているところを、湿度40%以下で管理しているそうです。

「島の魅力や訪れる方法は?」(丸亀市 みるばさん 51歳)

 瀬戸大橋を岡山から香川に向かって走ると最初に出会う島が櫃石島です。岡山側の下津井や鷲羽山の目の前ですが、住所は香川県坂出市です。

 島に到着すると、まず目に飛び込んでくるのが瀬戸大橋! 橋を通る電車も間近で見ることができます。

 18日、島では漁業関係者が、サワラの刺し網漁の準備をしていました。

 観光客にお勧めしたい島のスポットや過ごし方を聞いたところー―。

(櫃石島の漁業関係者)
「(Q.見所は?)いや……分からん、ここで住んどるから余計分からん。(観光に来る人は)普通に散歩しに来よんじゃないかなと思うんですけどね。釣りもしよる人がおる。何が釣れるんやろ、前やったらクロメバル」

 櫃石島から歩いて渡れる小さな島が歩渡島です。

 階段を上がって振り返ると……、情緒あふれる櫃石島の風景を独り占めしているような気分になりました。

 しばらく進むと――。

(記者リポート)
「ほこらがありますね」

 ほこらの周りには七福神がまつられていました。

 目の前に迫る瀬戸大橋や美しい海。歩渡島を散策すると素晴らしい眺めを楽しめます。

 たくさんの漁船が停泊する港の風情、浜辺に目を移すと海浜植物や貝など生き物の姿が。ゆったりとした波のリズムに身を任せると思わず時が経つのを忘れそうです。

(観光客はー)
「島巡りで。(Q.島の良さは?)古い島の中の坂道を歩いて行ったら海が見えたりとか、神社があったりとか。面白いです」

 櫃石島は、一般車の乗り入れが規制されていて、JR坂出駅と児島駅の間を往復しているバスを利用するなどして行くことができます。

「瀬戸大橋でイベントなどはありますか?」(高松市 アイアンマン 51歳)

 本四高速では6月30日まで、普段立ち入ることができない瀬戸大橋の塔の中に入れる「スカイツアー」を実施しています。

 高さ約175mの塔のてっぺんから楽しめる絶景は格別です。9月16日から11月30日までの期間にも行われます。

 開通から35年。瀬戸大橋の歴史はこれからも続きます。

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