国の特別天然記念物「コウノトリ」。その特別な様子が、香川県で初めて確認されました。
香川県まんのう町にある電柱のてっぺんに……コウノトリが! 下を向いて、くちばしをパクパクとしています。すると……、小さなくちばしが見えました! そう、コウノトリの「ひな」が誕生したんです!
コウノトリのひなが生まれたのは、まんのう町の田んぼに囲まれた場所です。
まんのう町などによると、コウノトリは3月下旬からここに巣を作り始めました。そして4月に卵を産み、5月14日ごろにふ化したとみられています。
香川県でひなが生まれたのが確認されたのは初めてだということです。
コウノトリには識別できるよう足環が付けられていて、つがいは兵庫県で生まれた雄と福井県で生まれた雌だということです。
コウノトリに刺激を与えないため詳しい調査はできていませんが、ひなは複数いるとみられています。
(地元の人はー)
「うれしい。上手に育ってくれたらうれしい。旅立ってくれたら」
この場所に巣が作られたことについて、香川県は、カエルやオタマジャクシなどコウノトリの餌が豊富であることが理由の1つだと分析しています。
現在、巣から150m以内は立ち入り禁止となっていて、県は「あまり近づかず、優しく見守ってほしい」としています。