警察学校では、警察官として必要な体力・知識・技術などを養うための教育や訓練が数カ月にわたって行われます。KSB瀬戸内海放送の新人記者が、警察学校の訓練を体験しました。
岡山市にある岡山県警察学校では、現在、67人の警察官が学んでいます。このうち女性は16人で、年々増加傾向にあるということです。
(菊地陽菜記者リポート)
「きょうは警察学校の入校体験をします。私が身体を張って伝えます!」
入社約2カ月の新人記者、菊地陽菜。中学・高校は美術部でした。
最初は、機動隊の警備について実践形式で学ぶ授業。身に着けるのは、約5kgの装備です。
(記者リポート)
「装備を付けたのですが、普通に立っているだけでも大変なくらい重いです。またこちらには、鉄板が入っています」
まずは、大きな盾を構えるところから。盾の重さは約6kg。体の前や頭の上で構え、どんな衝撃があっても体勢を崩さないようにすることが求められます。
(記者)「重い」
(教官)「まだいける」
続いては、盾を持って走ります。必死に食らい付きますが、どんどん置いていかれてしまいます。
(記者リポート)
「盾をもって走ってきたのですが、もう何も言えないくらいきついです」
(岡山県警察学校 初任科第221期/大久保音々さん)
「正直やった後はきついなと思うんですけど、これが警察官にとって必要なことだと思っているので、もっと頑張っていかないといけないなって思います」
次は鑑識実習です。はけと粉末を使って瓶に付いた指紋を検出します。
体力や精神を鍛えることはもちろん、このような繊細な作業も警察官にとって大切な技術です。
昼食はクラスのみんなでそろって食べます。
(記者)「Q.(やめたいなと思った時)どうやって乗り越える?」
(警察官)「同期と共有して話すことです」
ちなみに、この警察学校にはかわいいネコもいます。その名も「タマ警視」。12年前から住んでいる大先輩で、みんなをほっこり癒やしてくれます。
(岡山県警察学校/板野紀之 警部補)
「同期生と手を取り合って汗を流して、一つ一つの壁を乗り越えていける・心を燃やせる場所というのは、他にはないのではないかなと考えておりますので、警察官を志すという気持ちがある方、ぜひ警察学校の門を叩いてほしいと思っております」