このところの暑さで岡山の特産品「清水白桃」に異変です。実の大きさに影響が出ている一方で、消費者にとってうれしい変化も。
岡山を代表する桃「清水白桃」。贈答品としての需要が高まる時期です。清水白桃を総社市福谷地区で栽培している劒持雅さん。周辺の畑14aで栽培していますが、2025年は実に「異変」が起きています。
(松木梨菜リポート)
「清水白桃が小ぶりだということです。例年ですとこの時期、私のこぶしぐらいの大きさまで育っているということですが、2025年は7割ほどにとどまっています」
(吉備路もも出荷組合/劒持雅 組合長)
「梅雨が6月中に明けるってことも経験したことがないし、全く降水がなく水不足のままいってるんでそれが考えられます」
「高温」も生育に影響を与えているようです。
(吉備路もも出荷組合/劒持雅 組合長)
「熟れが止まってるってよく言うんですけど木にはなっているんですけど、熟れない、熟さない」
畑に最も近い観測地点、高梁の7月の最高気温は平年は30℃前後ですが、2025年は5℃も上回っている状態が続いています。
来週ごろから出荷がスタートします。約5tを主に東京や岡山県内に出荷予定ですが、熟れや生育が遅いため例年よりも出荷が遅れそうだということです。
ただ、暑さは品質にいい影響も与えています。
(吉備路もも出荷組合/劒持雅 組合長)
「糖度がすごく高くて」
清水白桃より少し早い時期に出荷のピークを迎える岡山特産の白桃「白鳳」の糖度がアップしています。例年より3度ほど高く糖度は14度以上だそうです。
(吉備路もも出荷組合/劒持雅 組合長)
「玉も小さいのが多くなったりするかもしれないし、先のことはわかんないですけど味だけはいいので、たくさん食べてください」