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プレーはできなくても貢献はできる…大手前高松を支える「助監督」最後の夏 春ベスト8の寒川と対戦【甲子園へのキセキ】

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 10日、夏の高校野球・香川大会の1回戦がスタートしました。第1試合は大手前高松と春ベスト8の寒川の一戦。大手前には「助監督」としてチームに貢献する3年生がいます。

 大手前高松の3年、穴吹悠人。2024年8月、ひじのけがが原因でボールが投げられなくなりました。

(大手前高松/穴吹悠人 選手)
「(部を)辞めるっていう選択肢もあったんじゃないかって言われたんですけど、僕はやっぱここの野球部に入って1年半くらいずっとこの仲間と野球してきて、途中で離脱するのは正直考えていなくて、なんとかチームのために貢献出来たらなと」

 そんな穴吹に与えられた役割は、「助監督」。ノックや選手への技術的なアドバイスをするほか、監督の指示を選手に伝える役割を担います。

(大手前高松/廣瀬悠貴 主将)
「穴吹は僕たちにとって本当にいなくては困る存在」

(大手前高松/神内遥稀 選手)
「(Q.一言で言うとどんな存在?)みんなのお兄ちゃん」

 そんな穴吹、最後の夏は背番号20を背負い「助監督」としてベンチに入ることになりました。

(大手前高松/穴吹悠人 選手)
「伝令とかに行ったとしてもチームを活気づけられるような声掛けをして、笑顔で終えられるように頑張りたい」

 大手前高松は2回、フォアボールと相手のミスでチャンスを迎えると、9番・山下。セカンドゴロの間に先制します。

 2点リードの4回。連打を浴び、ピンチを迎えると……ピンチの時こそ、自分の出番。穴吹が選手のもとに駆け寄ります。

(大手前高松/穴吹悠人 選手)
「チームの表情が全員硬かったので『楽しんで野球をしろ』とその一言でみんなに伝えました」

 伝令の効果もあり、笑顔でピンチを乗り切ります。

 3点リードのまま迎えた7回。再び、ピンチを迎えますが、穴吹が伝令でしっかりとチームを落ち着かせます。しかしその後、連打を浴び、リードは1点に。

 9回、差は1点。大手前高松は2アウトランナー無しから3番・東条。同点のランナーが1塁に。

 チームを支え続けた穴吹。最後の夏を戦い切りました。【寒川 5‐4 大手前高松】

(大手前高松/穴吹悠人 選手)
「全員が声を出して楽しんで野球をしていたので、めっちゃかっこいいなと思いました。僕を受け入れてくれて、ここまで楽しませてくれて本当にありがとう、という感謝の言葉しか出てこないです」

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