子どもたちの今を伝えるこどもミライパークです。
高松市にいくつもの空手の大会で優勝している小学生がいます。彼は、強さとともに空手を通して人間的な成長を目指しています。
高松市にある空手道場、匠道会館浅井道場。小学6年の近藤健(こんどう・たける)くん(11)は、この道場に週3日から4日通っています。空手を始めたのは6歳のときです。
(近藤健くん[小6])
「自分の気持ちを鍛えるとかメンタルとか、そういうのをきっちりしたいから入りました」
近藤くんが打ち込んでいるのは「硬式空手」。試合は防具を付けて行い、技を繰り出してそのポイントを競います。
(道場の練習仲間[小5])
「とても強いし攻めも守りも両方出来て、僕からしたら完璧でとても強い存在」
近藤くんは、2022年10月に大阪で開かれた空手の全国大会に出場。当時5年生ながら小学5・6年生軽量級の部で優勝しました。
近藤くんはこれまでいくつもの大会で優勝していて、自宅には10個以上のトロフィーやベルトなどが並べられていました。
(近藤健くん)
Q.特に思い入れのあるトロフィーは?
「このトロフィーです。初めて試合で優勝できた時のトロフィーです。つらかった時もあるけどすごくうれしかったのを思い出します」
近藤くんの得意技は「上段前蹴り」。足の裏を高く上げて相手の顔に当てる技で、体の柔軟性や技を出すタイミングの見極めが求められます。
(荻津尚輝リポート)
「実際に上段前蹴りを受けてみます。踏ん張ったんですけど本当に飛ばされました。強いです!」
(匠道会館 浅井道場/浅井健二郎 館長)
「真正面から蹴りが入ってくるので、審判から見てもきれいにヒットすると頭が大きく動くので、分かりやすさが試合を進めていく上ではすごい有利なんじゃないか。スパっと決める度胸もあるのでヒット率が非常に高い」
館長の浅井さんが近藤くんの強さの要因にあげるのが「観察力」です。
近藤くんは日頃から自分や仲間の試合の動画を見て、内容を分析しています。また気付いたことは仲間にもアドバイスしています。
(近藤健くん)
「右左両方蹴れるんだけどどっちかに偏ってしまう、今だったら右に偏っている……」
(道場の練習仲間[小5])
「自分が思ってもいなかったことを、攻めができない僕に対して攻めのことに関して言ってくれるので、とてもうれしいし感謝しています」
(道場の練習仲間[小5])
「僕からしたらすごい尊敬できる先生みたい」
近藤くんはいろいろな大会で頂点が取れるよう、日々練習しています。加えて、空手を通して人間的に成長することも目指しています。
(近藤健くん)
「自分だけじゃなくて周りの人を引っ張れるそういう気持ちとかがある。下から尊敬されて、それでも自分はずっと頑張る人になりたい」