子どもたちの今を伝える「こどもミライパーク」です。高松市に6歳のときに「独学」でプログラミングを始めた小学生の女の子がいます。2月、彼女は妹のために作ったゲームでプログラミングの全国大会に出場します!
(落語風にプレゼンする千記理さん)
「ねえねえお姉ちゃん! お部屋が汚いよう
「あらまあちょっと見せて。うわーこれは汚い」
「どうやったらお片づけができるかな?」
「うーん。お片づけをする前にこの本を読んでみたら?」
「え~本を読むだいきらい」
「だったらゲームでやる?」
「うん、ゲームでやる」
落語のような口調で話すのは高松市の小学3年生・鎌田千記理さん(8)です。千記理さんが「プログラミング」で制作したゲームのプレゼンテーションです。
作ったのは、部屋をきれいにする方法を学ぶゲーム「めざせ きれいなおへや」。
ゲームは、3つの引き出しに収納するものを決めて、当てはまる場所に物を動かす「しゅうのうゲーム」や、棚に同じ高さの本が並ぶようにする「せいとんゲーム」などがあります。
片づけが苦手な小学1年生の妹・小希帆さん(6)のために作りました。小希帆さんは実際にこのゲームで部屋の片づけができるようになったそうです。
(妹・小学1年生/鎌田小希帆さん)
「勉強道具を元に戻すとかをがんばった。そろばんやってるんですけど、そろばんが終わったらきちんといれたりする」
6カ月ほどかけてゲームを作った千記理さん。プログラミングを好きになったきっかけは、6歳の時に出会ったある一冊の絵本でした。
(小学3年生/鎌田千記理さん)
「このマーガレットさんに憧れていて、マーガレットさんもプログラミングをしてたので、私もやってみて、好きになったからずっと続けています」
アポロ11号による月面着陸の成功を支えた女性プログラマー「マーガレット・ハミルトン」さんの半生をつづる絵本です。自分のやりたいことに向けてチャレンジを続けた姿に憧れ、独学でプログラミングを始めました。
(小学3年生/鎌田千記理さん)
Q.どうして頑張れるんだろう?
「たぶん好きだからだと思います。好きなのでずっとやっていられる感じです」
(千記理さんの母/鎌田麻子さん)
「部屋の中にこもってやってるので、どんな感じでやってるか分からないんですけど、他の勉強だと10分、15分くらいで飽きちゃったって感じなんですけど、(プログラミングは)そういう感じがなく、1時間2時間とか部屋から出てこないので、つるの恩返しみたいな感じで『できた』って言ってでてきて、なんか形になっててすごいねみたいな」
今は週に1回プログラミング教室に通う千記理さん。
これまでに3つのゲームを作っていて、それぞれのゲームで小学生ナンバーワンプログラマーを決める「Tech Kids Grand Prix」に参加しました。
そして最新作のゲーム「めざせ きれいなおへや」で、1月までに行われた予選で5000人以上の応募の中からファイナリスト10人に選ばれました。
香川県の小学生がファイナリストに選ばれるのは初めてで、全国大会は2月26日に東京で開かれます。
(小学3年生/鎌田千記理さん)
Q.そんな千記理さんの将来の夢は?
「宇宙飛行士です!」
この全国大会には、岡山県の小学6年生・口田道哉さんも中四国代表として出場します。