5月、香川県で初めて誕生した2羽のコウノトリのヒナ。そのうちの1羽が9日朝、死んでいるのが見つかりました。
香川県まんのう町で5月、国の特別天然記念物「コウノトリ」のヒナが2羽誕生しました。まんのう町などによると、県内で誕生したのは初めてだということです。
近所の人たちに見守られながらすくすくと成長していましたが、そのうちの1羽が9日朝、巣の下にある水路で死んでいるのが見つかりました。何らかの原因で巣から転落したとみられています。
まんのう町によるとヒナは、にわとりほどの大きさまでに成長していて、最近は巣の中を歩いていたということです。
もう1羽のヒナや両親に異常はなく、まんのう町は9日にもコウノトリの野生復帰などの活動をしている兵庫県の「コウノトリの郷公園」にヒナ送り、病理解剖する方針です。
まんのう町の担当者は「最初は1羽ずつ巣に残ってヒナの世話をしていた親鳥が、最近は2羽とも離れることがあった。親鳥に『ヒナから目離さないでほしい』と伝えたい」とコメントしています。