岡山市の高校生が地域の高齢者に喜んでもらおうと、手作りしたお菓子をプレゼントしました。
(高齢者へのメッセージ)
「蒸し暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか。毎年行ってきた宅配お菓子も地域の皆さまのおかげで今年、30周年を迎えることができました。きょうの日を楽しみに、一つ一つ心を込めて作りました。ぜひ味わってお召し上がりください」
お菓子を手作りしたのは岡山市の興陽高校家政科の3年生19人です。
(記者リポート)
「こちらでは自分たちで育てた黒豆を使ったパウンドケーキを作っています」
その他、大豆とカボチャを使ったタルトや、桜と抹茶のケーキなど9種類のお菓子を作りました。
15日のために生徒らは2年生の冬休みからレシピを考えたり試作品を作ったりしてきました。
(生徒は―)
「(Q.菓子作りの思いは?)おいしいと言ってもらえるように作っています」
「(Q.メニューの工夫は?)サツマイモが人気だと思うので高齢者の方でも食べられるメニューにしました」
でき上がったお菓子はきれいにラッピングしてメッセージを添えました。地域の高齢者59人に届けます。
(お菓子を届ける様子)
「私たちが作ったお菓子をお持ちしました」
「ありがとう。楽しみにしとったんよ」
「うれしいです」
「よかった、今年も食べられて」
(受け取った高齢者は―)
「もう何年もいただいておりますが、ありがたいと思っています。秋にはお米ができるから今度はお弁当。若い人と会うのは幸せです」
この取り組みは1994年に始まり、2023年、30年目を迎えました。
(興陽高校 家政科 3年/阿部沙桐さん)
「ちょっと緊張したんですけど、すごく笑顔で喜んでもらえて、作るとき大変だったんですけど吹っ飛んだ」
(興陽高校 家政科 3年/藤原菜々美さん)
「自分達が生まれる前からある行事なので伝統(行事)を行えたことがとてもうれしい」