岡山市の高校生が一人暮らしをしているお年寄りに手作りの弁当を届けました。
岡山市の興陽高校では29年にわたって地域のお年寄りに弁当を作っていて、担当する家政科にとっては3年間の集大成ともいえる大切な実習です。
生徒らは2022年の夏から5カ月ほどかけてお年寄りが食べやすいメニューを考えてきました。
(記者リポート)
「こちらでは鮭の南蛮漬けを作っています。油の量を通常の3分の1に減らして揚げ焼きにすることで、カロリーを抑える工夫をしているんです」
(生徒は―)
「3年間頑張ってきたことを地域の皆さんにぜひ披露して、私たちの今までの頑張りを褒めて頂きたいと思いました」
13日に18人で作る弁当は75個! 約2時間半で作らないといけないため時間との勝負です。
弁当に使われている卵や米など、10種類の食材が興陽高校の中で作られています。
生徒らはさっそく、完成したお弁当を地域で一人暮らしをしている80歳以上のお年寄りに配りに行きました。
(生徒は―)
「私たちは卵焼きを作りました。シラスと梅が入っていて、だし汁をたくさん使って塩分を控えました」
(受け取った人は―)
「心のこもった味がおいしいんです。写真を撮って娘に送ったりしています」
こちらの女性はお弁当のお礼に毎年手紙を渡しています。こうした地域の人とのやり取りが、生徒らの頑張りに繋がっているといいます。
(岡山県立興陽高校/菅野真実 先生)
「長く続けてきていることを誇りに思います。これからもずっと続けていきたい、学校の大事な伝統行事だなと思います」