西日本豪雨から7月6日で5年です。岡山県総社市でも、追悼式が行われました。
(総社市/片岡聡一 市長)
「災害の記憶が『風化しない・風化させない』という戦い。これもきょうの日からスタートしていく」
2023年は遺族や被災地の住民だけでなく、当時、支援にあたった自治体の関係者なども出席しました。
総社市では災害関連死を含めて12人が亡くなりました。また、アルミ工場の爆発で付近の住宅などに大きな被害が出ました。
(自宅が半壊)
「子どもの成長のものとかは返ってこないし、へその緒とかも全部流れてしまったけれど、元気でいるっていうことが良かった」
災害の記憶を次世代へ
「災害の記憶を次の世代に受け継ぐ」。発災当時、市内の高校に通っていた光籏郁海さん(20)は、その思いとともに花束を受け取りました。
(当時 市内の高校に通っていた/光籏郁海さん)
「当時の大人の支えがどれだけ大きかったのかなっていうのを大人になって知った」
降り続いた雨がやんだ2018年7月8日。高校生を中心に集まった700人を超えるボランティア。
きっかけを作ったのは光籏さんのSNSでした。しかし、反響が大きくなるにつれ、心無い声も届いたといいます。
(当時 市内の高校に通っていた/光籏郁海さん)
「匿名性の高さによって、私は自分の名前も全部出している状態なのに(匿名の)相手側からは心無い声が全部刺さってくる。まだちょっと怖いなとは思いますけど、自分がやったことは間違いじゃないと思っている」
専門学校を卒業し、社会人になった今も追悼式に出席しています。
(当時 市内の高校に通っていた/光籏郁海さん)
「もしそういうこと(ボランティアを)するってなった高校生側を助けることができたらなと思います。わたし自身が被災しているわけではないですけど、被災された時のことをしっかりと覚えて伝えることができている」